ヤシオファクトリー スーパーラジエター取付の巻

 今年の5月のGWに行われた筑波1000走行会では、オイルクーラーを装着して冷却対策はバッチリだと思ったんですが、今度は水温が上がってしまって走行時間の後半はクーリングラップを挟みながら走らなくてはならないという悔しい思いをしてしまいました。サーキットで練習をしたくてもアクセルを踏めない時間があるってことはもったいないことですよね。
 5月の時点でこのありさまじゃ〜、夏本番になったら走行会に参加するようなことは出来ないんじゃないか?!と不安に思い、思い切って3層のラジエター導入を決意することにしました。

 社外のラジエターには、大きく分けて、アルミ製と銅・真鍮製の2種類に分けられます。それぞれのメリット/デメリットは以下のようになります。

1.アルミ製ラジエター
  メリット:銅に比べて軽い!冷える!
  デメリット:銅に比べてコストが高い!クルマが停まっている時は冷えない!

2.銅・真鍮製ラジエター
  メリット:アルミ製に比べて安価!クルマが止まっている時でもある程度は冷える!
  デメリット:厚みが増える分だけ重量が重くなる!(1J純正は2層なので、銅3層だと約1.5倍の重さ)

 あとこれは両方にいえることなんですが、厚みが増えるとその分だけLLCの量が増えるので、オーバーハング部の重量増に繋がるデメリットがあります。
 おいらは悩んだ末、銅製のラジエターにすることにしました。その理由としては、
  ・サーキット用にクルマを仕上げているが、街乗りでの安定性も考慮する必要がある。
  ・オーバーハングの重量増はボンネットをFRP製にしていることで相殺できるはず。
  ・たまたま安いラジエターを発見した(笑)。
のようになります。結果的には純正と比べてもそれほどの重量増にはならないことが分かったので、選択は間違っていなかったと思います。(^^)

 取付方法は以下のレポートを読んでいただくとして、取付後のインプレはというと、「単なるポン付けではそれほど水温低下には繋がらない」と思います。
 おいらはオイルクーラーを装着してからラジエターを装着しましたが、その時の油温・水温の参考値を以下に示します。

●オイルクーラー・ラジエター未装着時
平常時 油温:90度後半 水温:95度位
全開時 油温:110度以上 水温:110度以上

●オイルクーラーのみ装着後
平常時 油温90度 水温:95度位
全開時 油温100度位 水温:100度オーバー
※筑波1000の時の実績

●オイルクーラー+銅3層ラジエター装着後
平常時 油温:85度 水温:85度
全開時 油温:95度 水温:95度

●オイルクーラー+銅3層ラジエター+ファン全開
平常時 油温:75度 水温:75度
全開時 油温:90度 水温:90度

 この結果だけを見ると、ラジエターを先に強化しておけば、油温も同時に下がったのではないかと思えてきます。それは、オイルクーラーの装着後は水温への影響は少なかったですが、ラジエター装着は油温にも大きな影響を与えることから想像しています。でも、ラジエターを先に装着していても単純に油温と水温の関係が逆になるかもしれないんですけどね。(^_^;)
 あとはファンの効果が大きいということも分かりました。これは純正ラジエターの状態でも効果がはっきりと分かります。ただし、エンジン下のアンダーカバーを付けていないと余り意味を成さないようです。

 結果的には、おいらのラジエター装着後の水温・油温の数字を見ていただければ分かる通り、大満足となったのは言うまでもありません。(^^)
 ただし、冬場はオーバークールになるのは間違いないので、ダンボールを挟むなどの対策は必要でしょうね。(^_^;)

 これがヤシオファクトリー製のスーパーラジエターです。シルバーの塗装がされているので、ぱっと見た感じではアルミ製かな?!と思いそうですが、ラジエターキャップを開けると純銅のオレンジ色が目に焼きつきます(笑)。
 厚みはこんな感じになります。やはり単純に1.5倍増えたといった所でしょうか?!
ちなみに、ラジエターの上側には某有名ラジエター屋さんの刻印が彫ってありました(爆)。
 これは純正ラジエターです。外す時にファンにぶつかってしまって、ラジエターの真ん中にキレイな円形の跡が付いてしまいました。(^_^;)
 純正ラジエターの外し方は、まず、ラジエターの上部左右についている金具を外します。次にシュラウドを固定しているボルト(計8本)を表と裏側両方から外します。あとは、上下のラジエターホースを抜いてファンにぶつからないようにラジエターを上に引き抜くだけです。ファンに当たらないようにするためにはちょっとコツが必要ですけどね。あ、もちろん作業前にLLCを抜く必要はありますからね!(笑)
 ラジエター表面を傷つけないようにラジエターと同じ大きさに切ったダンボールを敷いておけば、あんまり気を使わなくて済むかもしれません。
 これはラジエターを外した所の画像です。
 純正のラジエターが収まっていたところに、1.5倍の厚みがある3層ラジエターをねじ込むので、取付には簡単には行かず面倒なことが分かりますよね。(^_^;)
 これはラジエターの下部にあるゴムブッシュです。真ん中の穴にラジエターから突き出ている部分がはめ込んで、ずれるのを防ぎます。
 これは左右2個付いているんですが、きちんとはめ込んだにもかかわらず、運転席側の方だけちょっとラジエターが出っ張ってしまったので、こいつをサンダーで3ミリほど削ることで対処しました。他のラジエターだと必要の無い作業かもしれません。
 外した手順と逆の手順で3層ラジエターを装着します。
 上にも書いた通り、幅がギリギリいっぱいなので取付にはかなり苦労しました。シュラウドはどうやっても収めることが出来なかったので、上下で真っ二つに切断してしまいました(爆)。上下左右4ヶ所をボルトで留めたし、切った所を針金で補強しておけば問題無いと思ったからです。実際にファンにぶつかることもないし、風圧での異音も無いので多分これからも大丈夫でしょう!見た目はちょっと良くないですけどね。(^_^;)
 プロがやる場合はファンを外してやるみたいですが、オイルがぶち巻かれることになるし、フルードの予備があるかどうか分からなかったのでこの方法を採りました。本当はもっと良い方法があるかもしれませんね〜。
 最後にLLCを入れてエア抜きすれば作業は終了です。エア抜きはすぷらさん直伝のペットボトル逆さ刺しを実行しました。これなら面倒な水足しも要りませんからね!(^^)

 というわけで、無事ラジエターを装着することが出来ました〜!これで水温上昇に悩まされることは無いはずです。夏場でもアクセル全開!(笑)
 満足度 100%!


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