TRUST製 GReddyブリーザータンク取付の巻

 サーキットを走るようになると気になるのが水温上昇。ラジエターがノーマルだったりするとあっという間に120度を超えたりします。
 このままじゃダメだぁ〜ってことで導入するのが大容量ラジエター。銅やアルミの3層ラジエターは熱効率がいいので水温はガンガン下がります。
 しかし調子に乗ってアクセル全開しているとやっぱり水温は上がります。しかも、気が付くとリザーバータンクはおろかラジエターの中のLLCが空っぽになってしまうことがよくあります。
 それはエンジンのヘッドガスケットが抜けたからなのか?!いいえ違います。原因はラジエターが大容量になったにもかかわらずリザーバータンクの容量がノーマルのままだからです。

 LLCは液体なので温度が上がると膨張します。膨張した液体はラジエターからリザーバータンクへ移動します。純正ラジエターなら話はここまでです。しかし、社外の大容量ラジエターに交換していた場合、膨張するLLCの量が1.5倍近く増えているので、リザーバータンクに移動する量も多くなります。そうすると、純正のラジエターの容量で計算されたリザーバータンクはすぐに満タンになり、リザーバータンクのフタの部分についている空気穴からLLCが溢れ出します。一度流れ出したら液体の慣性の法則にしたがってどんどん流れ出します。(水槽の水をホースで抜く技と同じです。)走行会が終わってエンジンが冷えた頃はLLCも冷えて収縮しているから、LLCが無くなっているように見えてなんじゃこりゃ〜?!ってことになるわけです。(--;)

 じゃあでかいリザーバータンクに交換すればいいじゃん!それも対処策の一つです。しかし70スープラはエンジンルームが狭いのででかいリザーバータンクを設置する場所が無いんですよね、、、。(--;)

 上には書きませんでしたが実はLLCが溢れる理由としてもう一つ原因があります。それはLLCに含まれる気泡。
 エンジン内部を流れるLLCはウォーターポンプによって循環されています。このウォーターポンプはエンジンの回転を利用して駆動しています。ということはサーキットのように常に高回転を多用しているシーンでは、相当な勢いで回っているわけです。これはこれで重要です。どんどんLLCを循環させてラジエターで冷されたLLCをエンジンに送る必要があるからですね〜。
 しかし常に高回転で回し続けると良くないことも起こります。ポンプでかき混ぜられたLLCは気泡を発生してしまうのです。しかもLLCを触ったことが有る人なら分かると思いますが、普通の水に比べて粘度があります。そうなるとますます気泡が発生しやすくなります。
 LLCの中に気泡がたくさん混ざってくるとどうなるか、、、そう、LLCの体積が増えます。はい、これが答えです(笑)。

 この気泡を取り除くパーツがブリーザータンクです。これを取り付けることでリザーバータンクから溢れるLLCを減らせるわけです。もちろん、気泡が減ることで水温上昇も抑えられます。この辺の理屈はメーカーHPを参照してください(笑)。
 おいらが重要視しているのは、水温上昇が抑えられるってことよりもLLCの容量増大抑止のほうですね〜。LLCが無くなったらラジエターがどんなにがんばってもエンジンは冷せないからです。(^_^;)

 ちなみにブリーザータンクを取り付けた後に筑波2000を走りましたが、LLCが漏れることはありませんでした。ままま号での実証済みです。(^^)
 しかし水温の方は、、、相変わらず120度になってました、、、。これはこれで他の対策が必要ですね。(^_^;)


トラスト製のブリーザータンク。他のメーカーからも同様な製品がリリースされています。
だけどおいらはトラスト信者?!なのでこれを選びました(笑)。
他のメーカーよりも安いってのも理由の一つですね。
取り付け完了(笑)。
取り付け方法は簡単なので説明書を見ながらやれば1時間も掛からないで終わります。(^^)
ボルトナットなどの必要なショートパーツはキットの付属品で全て足ります。
ただし、シリコンホースのクリップはちょっと小さいかな、、、。(^_^;)
プライヤーでかなり強く握ってギリギリサイズでした。あとワンサイズでかいのが良かった、、、。(--;)
上から撮影した所。
場所はバッテリーが設置してある所です。
バッテリーを移動していない場合はちょっと横にずらせばOK?!ちょっと自信が無いです。(^_^;)
ステーは画像の位置にボディのサービスホールがあるのでそれを利用してます。
ブリーザータンクの下側から出ているシリコンホースはラジエターのロアホースに割り込ませます。
おいらはこの部分に水温計のセンサーを設置していたのでそれと差し替えで済みました。
これから新規に取り付ける人はキットの他にジョイントセットが必要になります。
シリコンホースはスタビなどに這わせてタイラップで固定します。
ままま号の設置場所の場合限定!取り付け見取り図公開!(笑) ※画像クリックで拡大
取り説では「付属のステーをうまいこと使って取り付けなよ」くらいのことしか書いてません(笑)。
おいらは設置場所に悩みに悩んだんですけど、結局この場所に落ち着きました。
ポイントはブリーザータンクのキャップ部分の位置がラジエターのキャップよりも高くなくちゃいけないってことです。
この位置だとボンネットの内骨に当たりますが、筑波2000での実証ではこの場所でもちゃんと動作しました。
もし「俺の方がもっとスマートに取り付けたぜ!」っていう方がおられましたらご連絡ください。当HPで紹介させていただきます。(^^)

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