ナイトページャー製 ステンアッパーホースウォーターバイパスキット取付の巻

 おいらのスープラには2年ほど前にステンアッパーホースを装着しています。これは、水温計のセンサーアタッチメントの代わりにラジエターのアッパーホースごと取り替えるという意味合いで装着していました。その後、サーキット走行を繰り返す中で水温上昇に悩まされることが何度もあり、結果的に社外ラジエター交換まで行ったのですが、ラジエターを社外の大容量のものに交換してもエンジンの奥側の冷却水まで効果的に冷却できないという情報を得ました。1JZのように直列6気筒エンジンはその名の通り前後に長い構造であるため、エンジン内部を巡っている冷却水の温度が一様ではないことがあるそうです。
 この問題を解決するために開発されたのが、今回装着する「ウォーターバイパスキット」です。エンジン奥側のヒーターコアに向かうパイピングに三つ又をかまし、熱くなっている冷却水をアッパーホースまでバイパスすることで全体の温度を一定にすることが可能になるそうです。
 取り付け時間は、ラジエターのエア抜き時間を除くと約1時間程度で済む内容です。パイピングが固くてちょっとだけてこずる部分もありますけど、慌てずゆっくりやれば難しいことはないです。

 取り付け後の効果ですが、エンジン全体の冷却水温度が一定になるだけなので、水温計の数値として現れることは難しいものはあります。ただ、エンジン起動直後はアッパーホース自体は冷たいままですけど、バイパスホースはすぐに熱くなることから、その効果が確実に現れているものと思われます。あとはサーキット全開走行で水温の動きをチェックして、以前とどのように変化しているか確認してみようと思います。
 それに、エンジンの熱ダレやオーバーヒートを防止する効果もあるそうなので、安心感も増えました。(^^)

ウォーターバイパスキット用のステンアッパーホースです。
水温計のセンサー取付口は同じですが、ヒーターホースからのバイパスホース取り付け用のジョイントが溶接されています。
この部分の取り付けは「ステンアッパーホース取付の巻」を参照してください。
それから注意点としては、大容量ラジエターを装着している場合は、アッパーホースの寸法が微妙に合わないので取り付けに苦労します。。。冷却水の漏れ防止のために、シリコンホースを留めるホースバンドはしっかり固定しておきましょう。
続いて、ヒーターホースの切断です。ヒーターホースはバルクヘッド側にある一番太いホースになりますが、切断するにはCPUハーネス等が邪魔なので周りにあるものを全部どかしていきます。
そして、クランプを緩めてホースを抜き取ってから切断するんですが、この時冷却水が飛び散りますので注意してください。
切断箇所は、アルミ製のアダプターの足が3cm程度と長いことを考慮して、なるべく直線的な部分を切断する方が後の作業に影響を与えなくてすみます。位置的には画像にある場所が一番適当でしょうか。これを失敗するとヒーターホースの全取替えにも繋がるトラブルにもなりかねないので注意してください。
ホースの切断には専用のハサミを使ってください。ラッキーにも001さんが専用ハサミを持っていたので、おいらは借りることができました。切断面がきれいになりますよ〜。
切断したヒーターホースにバイパスアダプターをねじ込みます。
これがまた結構キツイので力が要る作業になります。(^_^;)
ここが一番の難所ですね(笑)。CRC等の潤滑剤を使ってねじ込みましょう。
ねじ込み後の画像を見て分かる通り、結構パンパンに膨れていますよね。(^_^;)
今度はエンジン本体側のヒーターホースにねじ込みます。
こっち側は手が届きにくいのとホースの硬化度合いが更にひどいのでもっとツライです。(^_^;)
あ、それから、バイパスアダプターの側面にあるバイパスホース取付穴の向きをちゃんと考えながらねじ込んでください。それとホースバンドも先に入れてくださいね!入れなおしとかになった場合、額からあぶら汗が出てくることでしょう(笑)。
バイパスアダプターを装着しおえたら、バイパスホースを装着します。
先にアダプター側を仮留めして、次にアッパーホース側を仮留めします。
注意点は、アダプター側のフィッティングにしっかりシールテープを巻くということと、フィッティングの締めすぎくらいでしょうか。
取付完了後の画像。
バイパスホースの取り回しは、おいらのスープラではこんな感じにしましたけど、他のクルマはそれぞれ違うと思います。
最後にきっちりとラジエターのエア抜きをやって作業完了!見た目も変わってよい感じになりました。(^^)
あと、おいらは、エンジンの揺れによるホース損傷を防ぐために、適切な場所に保護カバーをつけようかなと思ってます。

ドリフトなどでエンジンを回し続けるけど、風がラジエターにあんまり当たらないようなクルマにも良いパーツかもしれないですね。
もちろん、サーキット走行車にもオススメです。効果の程は後ほどレポートします。
満足度100%!


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