1JZ純正CPU(ECU)電解コンデンサ交換の巻

 70スープラには良く知られている持病があります。それは、、、リアハッチ雨漏り、エアコン関連、パワステ関連などなど。
 これらは大体10年前後で現れる症状ですね。このHPを見ている人はほとんど体験しているんじゃないでしょうか。
 これ以外にも経年劣化系としては、クランクプーリー脱落エンジンマウントをはじめとする各種ブッシュ類各種電球などなど。このあたりは70スープラじゃなくても年数が経てば壊れてくるものです。

 しかし、、、10年以上経ってから前ぶれもなくやってくる新しいタイプの持病がありました。それは純正CPUコンデンサ液漏れ!(1JZエンジン搭載車限定(JZA70、JZX81、等))

 厳密に言えばこれも経年劣化の一つとも言えるのですが、見た目で判断が付かないのが大きな違いです。気が付いた時には漏れてる。昨日は漏れてなかったのに今日は漏れてる。そんな感じです。
 そういうおいらも1年くらい前にチェックした時にはキレイなもんでした。
 しかし、エンジン始動不可トラブルが発生した時に確認したら、、、漏れていたのを発見したんです。(エンジン始動不可の原因は他にあったのですが。(^_^;) )

 そもそもコンデンサというものには寿命があるんですが、使用環境などによってその寿命にもバラつきがあるようです。その寿命が来た時にコンデンサの中にある電解液と呼ばれる液体が漏れます。
 液漏れが発生するとコンデンサに求められる性能が劣化するだけでなく、漏れた液体が垂れてきて基板を腐食します。どちらかと言うと後者の方の影響がデカイです。

 ではどうすれば対処できるのか?!
 それは、、、漏れる前に交換する!しかありません。(^_^;)
 見た目的に壊れていなさそうに見えていても、明日漏れるかもしれない。そんな時限爆弾式の持病なんです。

 このレポートを見た人はできる限り早めに自分のスープラの純正CPUを確認してみることをオススメします。
 もし漏れていたらすぐにコンデンサ交換!
 運良く漏れていなかった場合でも近日中にコンデンサ交換!
 いずれにせよ交換ってことになるんですが。(^_^;)

 交換作業は、半田ごてを使って電子工作をしたことがある人なら割と簡単です。
 漏れていなかったら2時間程度。
 漏れていても半日あればOKでしょう。
 ただし、、、漏れがひどくなって基板の腐食が進んでしまっている場合は、コンデンサを交換しても手遅れとなるかも。。。その場合はリビルト品を入手するか、オークション等で漏れていないのをGETするしかないですね。中古でGETした場合ももちろんコンデンサ交換は必須です。

 コンデンサ交換をDIYでやるのはちょっと、、、って人はおいらが作業してもOK。部品代&作業工賃込みをビックマックLLセットで承ります(笑)。


 これまでのまままによるコンデンサ交換の作業実績、結果、及び、予備コンデンサ状況をまとめてみました。

エントリNo. 作業日 スープラ所有者名 結果 備考
2008年5月 ままま 良好  
2008年9月 夢郎さん 良好  
2009年7月 thorさん 失敗 液漏れにより基板腐食進行が進んでしまっていたため。
2009年9月 ごすけさん 不明 自らDIY作業するとのこと。
結果判明次第、当欄に追記する。
2009年11月 lainさん 良好  
2009年11月 KK.KINGさん 良好  
2009年11月 lainさん(その2) 良好 予備CPU
      予備(作業依頼待ち)
      予備(作業依頼待ち)
10       予備(作業依頼待ち)

 ※エントリNo.7のCPUはlainさんのご厚意により、コンデンサ液漏れ症状が出たCPU修理期間中に期間レンタル用として提供してもらえました。
  正常に動作するCPUとして事象切り分け用としても使用することができます。
  レンタルしたい場合はおいらまでご連絡願います。

○をつけたところが交換対象のコンデンサ。底板側はこの4箇所です。
天板側の交換対象コンデンサは1箇所。
底板と天板をつなぐ配線帯と基板を傷つけないようにひっくり返すのが注意点ですね。
漏れていたままま号のコンデンサ。。。
結構な範囲に液が漏れていたのでもうダメだ、、、って思いましたが、あきらめずに交換作業開始!
ちなみに4番のコンデンサも同様に漏れてました。(^_^;)
漏れたコンデンサの拡大写真!
底の部分から漏れているのが良く分かりますね。
どのくらいの量が漏れたのか分かりませんが、基板に届いて拡散するだけの十分な量はあるようです。
交換対象コンデンサを取り除いたら、新しいコンデンサを取り付けるための下準備をします。(撮影協力:夢郎さん)
まずは残った古いハンダの除去。
ハンダ吸い取り線というものを使いました。
ハンダ吸い取り機を持っている人はそれを使うのもいいですね。ただ、狭いのでほかの部品を傷つけないよう注意が必要。
最後に無水アルコールで洗浄。(撮影協力:夢郎さん)
飛び散ったハンダのヤニを綿棒でふき取ればOK。
基板表面の防水膜が剥がれてしまっても大丈夫。最後にまとめてコーティングします。
もし電解液が漏れていた場合はここで同様に洗浄します。
基板洗浄スプレーがあれば楽かも。
ハンダ除去と洗浄が完了したところ!
コンデンサの足を通すための穴がしっかり空いているのがみえますね。
漏れた電解液も基板まで届いておらず、コーティング表面までしか侵食していなかったようです。
しかし!
4番のコンデンサのところは基板のパターンのところまで侵食されていました、、。
んが!ギリギリのところで配線パターンをショートさせるところまではいっていなかったようです。
念のためテスターで確認してみたところOKっぽいのでひと安心。(^^)
あと少し遅かったら手遅れだったでしょう。
上級者ならはジャンパー線を張って対処する技を繰り出すのもありですね。
ここのコンデンサは大きいので漏れ出す量も多いから要注意です。
5番のコンデンサもキレイに洗浄。
他のコンデンサに比べて周りに邪魔者が少ないから、練習も兼ねてまずはこのコンデンサから始めるのがいいかも。
交換用にGETしたコンデンサ達。
秋葉原とかに行けば1個数十円で買えます。
おいらは面倒だったのでネット通販で注文しちゃいました。(^_^;)
各コンデンサは1個ずつあればいいのですが、初期不良の場合も考えて5個ずつGETしました。
送料含めて1000円くらいです。
個人的には秋葉原のラジオデパートが好きだったりします。店のおじさんに聞けば親切に教えてくれますよ〜。
それぞれのコンデンサの諸元は下記の通り。

1. 47μF、63V、8φ、12h
2. 33μF、35V、5φ、11h
3.100μF、10V、6φ、11h
4.220μF、10V、8φ、11h
5. 15μF、35V、5φ、11h

V数は耐用ボルトなのでこの値よりも大きくてもOK。逆にコンデンサ容量(μF)は同じじゃないとダメ。
あと注意点は大きさ(φ:直径、h:高さ)ですね。極端に大きなものや小さなものを選ぶと取り付け時にハマります。
取り付け後の新しいコンデンサたち。
半田ごてはなるべく短時間だけ基板に当てるところがポイントです。
ちゃんと反対側までハンダが浸透しているか確認するといいですね。
あとはコンデンサの電極にも注意。
基板上のマイナス(−)表示があるほうにコンデンサの短い方の足を差し込みます。
コンデンサ本体にも白い帯で「−」マイナス表示がありますよ〜。
3番、4番のコンデンサ。
ここが一番狭いのでやっかいです。
剥がした基板コーティングはこの時点で吹きかけます。
すぐに乾きますが10分くらい放置するのがいいですね。
上の画像は銅のパターンむき出しに見えますが、無色タイプのコーティングを吹きかけたからです。
5番のコンデンサ。
色が違っていても諸元があっているからOK!
中古のCPUをGETした場合でコンデンサの色が違っていたら、すでに交換済みの可能性があるかもしれないですね。
今回の作業で使用した脇役たち。
左の無水エタノールは薬局で買えます。消毒用ではなく「無水」タイプであることに注意。
消毒用だと水分が含まれていて、基板をサビさせてしまうから使用不可です。
右は基板コーティングに使用したハヤコートMark2。ホームセンターで買えます。
真ん中のハンダ吸い取り線もホームセンターでOK。

電子工作好きならサクサク進むでしょう。これであと10年は安心して乗れます。
DIY満足度100%!


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